伝説の一ヶ月を“共創”しよう。メディアと世界を超えて広がる物語×謎解き「神椿市建設中。」

KAMITSUBAKI STUDIO

“共創型コミュニティアドベンチャー”と銘打たれた神椿市建設中。が10月4日(月)にスタートした。クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」が送り出す本作は、2021年10月末までの1ヶ月間のみプレイ可能。スマートフォンのWebブラウザからアクセスできる「神椿市建設中。」本体と公式Discordサーバーの2つを中心に、様々なプラットフォームを横断しながら進行中だ。

10月15日時点で公式Discordサーバーの参加者数は1万人を突破し、参加者同士で活発に議論や交流、そして考察が行われている。「アフターコロナ時代における新しい“遊び“を産み出すプロジェクト」と銘打たれた本作は、どのような体験を生み出しているのだろうか。今回MoguLiveでは、「神椿市建設中。」スタートから半分が経過した現在までのプレイレポートをお送りする。

崩壊寸前の仮想都市で、隠された『Q』を解き明かせ

本作「神椿市建設中。」は仮想都市「神椿市」が舞台。プレイヤーは「神椿市復興課」から崩壊しかけた「神椿市零番街」復興への協力を依頼され、街にやってきたところからスタートする。「神椿市零番街」に発生した『Q』(=問題、謎)を解決し、ノイズと霧に包まれた街を復興することがプレイヤーたちのミッションだ。

時間経過で次々に発生していく『Q』を解決すると、神椿市に隠された物語の断片である「記憶の卵」を入手することができる。『Q』を解き進めながら、神椿市を舞台とした物語を明らかにしていくのが基本的な進め方となる。

この『Q』はプレイヤーごとに別々の内容、別々のタイミングで提示されるのではなく、すべてのプレイヤーに、同時に共通の『Q』が提示され、全員でそれを解く。いずれかのプレイヤーが『Q』の解決に辿り着けば、他のプレイヤーたちの「神椿市建設中。」でもその『Q』は解決されたことになる。MMORPGやスマートフォン向けゲームにおける「レイド」的な感覚で『Q』に挑む仕組みだ。

コミュニティで協力し合う「謎解き」の感覚

「神椿市建設中。」の2日目までの『Q』はわずか数分で解決されており、プレイヤーたちの熱量と勢いが伺える。しかしこれはチュートリアルだ。3日目以降の『Q』の解決には、少なくとも一時間以上を要するようになりつつある。

例えば「Q3 幸運を探して」ではスマートフォンの位置情報を利用しており、プレイヤーの現在地が鍵となった。続く「Q4 書架のオウム」では問題文が存在せず、オウムのイラストが表示されるのみ。解決するには、公式Discordサーバーに出現した「オウム」に話しかけ、ヒントを獲得する必要があった。

その後も問題文が存在しない『Q』は続く。「Q6 少女」ではYouTube LiveへのURLが表示され、プレイヤーたちは公式生放送「神椿市建設中。都市開発通信Vol.2〜協力〜」へ。この『Q』は出演者の春猿火さんとヰ世界情緒さん、そしてプレイヤーたちが協力することにより解決された。


(公式生放送での様子)

さらに「Q7 捜しもの」では「神椿市立アーカーシャ書籍館」なるゲームが出現。ドット絵で表現された書籍館を探索し、物語を繋ぐパズルを解くことで『Q』の答えを手に入れることとなった。

他にも「プレイヤーによって異なる画像が表示される」「プレイヤーに振り分けられた“刻印”ごとに『Q』を解く」など、謎解きのバリエーションは様々だが、これらは公式Discordサーバーのコミュニティ内で協力することを織り込んだ難易度になっている。一人解くことが難しい謎を「神椿市」に集まったプレイヤーと協力して解く本作の体験には、独特の一体感と楽しさがある。

解決された『Q』は、開放された物語や回答例を含めて「振り返り」ができる仕様で、途中からの参加でも追いつけるようになっている。とはいえ、リアルタイムで新たな『Q』を目にし、頭を悩ませながら、そして協力しながら考察することを強くおすすめしたいたとえ自分の推理が解決に繋がらなくともリアルタイムで参加することが大切であり、それがそのまま「神椿市建設中。」の大きな魅力になっている。

また、マップ上の特定の場所をタップすると、隠し要素として「歌の欠片」が出現することがある。本筋の物語とは(おそらく)直接的な関係はないと思われるが、KAMITSUBAKI STUDIOの各バーチャルシンガーの未発表楽曲やリミックスを聴くことができるため、ファンとしては見逃せない。

様々なレイヤーの世界を越境する「物語」

「神椿市建設中。」の『Q』を解決すると入手できる「記憶の卵」では、イラストと共に「森先化歩(もりさき かふ)」などの少女たちを中心とした「神椿市」の物語を知ることができる。

森先化歩は、「神椿市復興課」によって現実世界から仮想都市「神椿市」に召喚された最初の移住者。現実世界にまで届き人々を集められる「歌の力」を見込まれ、神椿市の復興に協力することになった。「歌の力」を持つ少女たちは「魔女の娘」と呼ばれており、物語が進むごとに「谷置狸眼」「朝主派流」といった新たな「魔女の娘」も登場していく。

こうした「森先化歩」等の登場キャラクターは、KAMITSUBAKI STUDIOのバーチャルシンガーグループ「V.W.P」のメンバー(花譜さん、理芽さん、春猿火さん、ヰ世界情緒さん、幸祜さん)が演じている。登場キャラクターは姿こそ瓜二つだが、「神椿市建設中。」に登場するキャラクターとバーチャルシンガーたちはあくまで別の存在。そのため、彼女らは公式生放送でプレイヤーと協力して『Q』を解いたり、公式Discordサーバーに参加してコメントしたりもする。

一方で「神椿市建設中。」内の物語と、彼女たちが発表してきたこれまでの楽曲・MVとの関連は数多く、既にDiscordサーバーや各種SNSでは様々な考察が広がっている。例えば最初の『Q』である「Q1 想い出の場所」では、花譜さんのオリジナル楽曲「心臓と絡繰」のMVが投稿された日付やMVに映っている場所が登場している。


(左は「Q1 想い出の場所」、右は「心臓と絡繰」のMV)

ストーリームービー「黒い霧」では、森先化歩が「これは……だ……生き……を忘れた」と呟く。これは花譜さんのオリジナル楽曲「魔女」の歌い出し「これは魔法だ 生きた日々を忘れた私の奇跡だ」である可能性が高い。このように、KAMITSUBAKI STUDIOがこれまで送り出してきた数々の楽曲やMV等と関連する『Q』は多数。現実の世界や楽曲/MVの世界、先に挙げてきたようなゲーム内ゲームや、公式生放送、リアルな位置情報など、様々なメディアを越境する形でストーリーが展開されている。

また『Q』ではプレイヤーの視点で、そして作中の「記憶の卵」では森先化歩ら「魔女の娘」たちの視点で物語が描かれており、微妙にニアミスしながらも連動している。残りおよそ半月で、どのように両視点の物語が動いていくのか注目だ。

未だ名前のない体験をリアルタイムで

ここまで見てきたように、「神椿市建設中。」の肝は、「謎解き」と「物語」が絡み合う神椿市を、公式Discordサーバーのコミュニティで協力しながら解き明かすことにある。本作が様々なメディア、プラットフォームを越境して展開されていることにより、作品の「奥行き」や「広がり」も十分に感じられるはずだ。いちプレイヤーとして参加していても、シンプルには形容しがたい特別な感覚と盛り上がり、そして楽しさがある。ぜひ未だ名前のないこの体験の渦に飛び込み、リアルタイムでその熱を感じてみてほしい。「神椿市建設中。」への参加はこちらのリンクから。

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